2019.11.04
今回は、都立昭和高等学校 少林寺拳法部の2年生へのインタビューです。
2年生は、長谷川君、実川さん、渡部さんの3人。長谷川君は8月のインターハイに自由単独演武で、実川さんと渡部さんは11月のオールジャパンに高校生の部で、それぞれ出場を果たしています。
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平成29年度に創設された都立昭和高校の少林寺拳法部は、今年度で活動3年目を迎えたところです。
部の運営の中心を担う2年生拳士3人から、いろいろな話を聞きました。
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少林寺拳法を始めて、今感じている楽しさ
少林寺拳法を始めた時期や、きっかけを教えてください。
渡部さん
「高校に入学して部活を選ぶとき、人と少し違うことに挑戦したい気持ちがありました。
部活動紹介で少林寺拳法部を見て、先輩たちも親切だったので、やってみようと思いました。」
実川さん
「私も高校1年生のときに始めました。
武道にもともと興味があって、体験入部をしてみたら面白かったので。」
長谷川君
「ぼくは中学1年生のときからです。やはり武道に興味があったためです。」
少林寺拳法の修練では、どんなことに楽しさを感じますか?
長谷川君
「できなかった技や所作ができるようになったときです。
先生や先輩がやっているのを見て「カッコいい!」と思っていた技を、いよいよ教わってやってみて、
なかなかすぐ同じことはできませんが、「あ、こういうことか!」と思えたときはとても嬉しいです。」
渡部さん
「私も、新しい技を覚えたときは本当に嬉しいです。
できることが増えた実感が湧きますし、演武でどうやって使おうか考える楽しみも増えます。」
実川さん
「他校の生徒と交流する機会が多いのも、少林寺拳法部に入ってよかったと思う理由のひとつです。
合同練習や大会で何度も顔を合わせて、声をかけ合ったり一緒に上達したりというのが自然にできるのは、
少林寺拳法の大きな魅力だと思います。」
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修練の積み重ねから 目指すものは
好きな技や法系はありますか?
実川さん
「普段から単演基本法系をよく練習するのですが、天地拳第四系の、跳び二連で始まるところが好きです。」
長谷川君
「ぼくは柔法が好きで、特に固技の、裏返投がカッコいいと思います。」
渡部さん
「私は投技が好きです。
投げるときに、投げられる側の人のことを考える意識が、気持ちの面でも技術向上の面でも大切だと感じています。」
いま目標としているものは何ですか?
長谷川君
「春の大会(都総体)に出て、3年生でのインターハイの出場権を得られるように頑張りたいと思います。」
実川さん
「先の大会へ進めるように、次の出場大会で発揮できるだけの力を練習で身につけていきます。」
渡部さん
「私は、高校在学中にオーストラリアへ留学する決心をしました。今できることを今のうちにしっかりやりたいと
思います。」
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練習の成果が活きる場所は、大会だけではない
普段の生活で、少林寺拳法で身につけたことが活かされていると感じることはありますか?
長谷川君
「たくさんあります。例えば、人を思いやったり、敬ったりする気持ちや姿勢を大切にすること。
普段の人間関係の支えとなる、大事な考え方になっています。」
渡部さん
「新しいことに挑戦する楽しさを、少林寺拳法を通じて学ぶことができました。
少林寺拳法を始めてからいろいろな発見がありますし、普段の練習の中でも、挑戦すれば何か新しいことに気づきます。
チャレンジすれば夢中になれるということを教えてもらいました。留学を決断できたのも、そのためだと感じています。」
実川さん
「少林寺拳法では、これから練習で使う場所を自分たちで掃除する作務も、練習の一部としていつも大切にしています。
この意識が身についたのか、普段から掃除は丁寧にやるようになりました。
また洗面所のスリッパの向きも、誰に言われなくても気になって揃えるようになりました。」
これから少林寺拳法をはじめようかと迷っている人に、声をかけるとしたら?
実川さん
「私自身は、実際にやってみて楽しさが分かりました。だから少しでも興味のある人には、やってみてほしいと思います。」
渡部さん
「人生は一度きりなので、やってみたいと思ったことは やってみることをぜひ勧めたいです。」
長谷川君
「少林寺拳法は、生活のいろいろな場面で役立ちます。
技が身について自信になるだけではなく、うまくなりたいと思って練習をする気持ちや磨きをかけようとする姿勢が、
少林寺拳法以外のことと向き合うときにも活きます。そういう武道だと感じています。」
インタビューを受けてもらった2年生は、都立昭和高校 少林寺拳法部としては2期生にあたります。1期生である3年生が築いたものを受け継ぎながら、部の骨格をさらに強いものに研磨していく日々の様子がよく伝わってきました。これからも応援しています!