2015.08.06
中学生の頃から少林寺拳法を始め、高校2年生になった現在は副将として、自身の練習の傍ら中学生・高校生部員の指導にもあたる。今年度の全国高等学校総合体育大会(インターハイ) 少林寺拳法競技大会 女子団体演武では準優勝に輝いた。先輩後輩関係なく意見を言い合える部活を目標に、春の選抜大会では全国優勝を目指す。
少林寺拳法は、ひとりではなく、皆で技術を高めあうもの。
寺井さんが少林寺拳法をはじめたきっかけを教えてください。
中学入学後、先輩方が新入生勧誘のための部活動紹介で少林寺拳法の演武をみせてくれたんです。そのときに、凄いな!かっこいいな!って強く印象に残ったことで入部を決めました。少林寺拳法を始めてからもその当時のイメージからまったく変わりませんね。今もわたし少林寺拳法にハマっています(笑)。 少林寺拳法はひとりではなく、皆で技術を磨き、高め合うものなのでそこは他の格闘技などとは違い、とてもやり甲斐を感じています。
少林寺拳法を実際に始めてみてつらかったことはありますか?
少林寺拳法を始めた当初はやめようと思ったこともありました。友達が休みの日でもわたしは部活にいっていて、「何でわたしは休みの日なのに練習にいっているんだよ!」なんて思っていましたし、「なぜ先輩に挨拶しないといけないの?」とか「なぜ敬語を使わないといけないのだろう?」とか思っていた時期もありました。たぶん、わたし反抗期だったんです(笑)。でも毎年夏に後輩の技術を高めるために先輩と組んで演武を練習する教育演武というものがあるんです。そこで先輩と練習した演武を夏合宿の最終日に発表するんですけど、そのとき教育演武を組んだ先輩がすごく優しく教えてくれて、そのころから部活がとても楽しくなりました。なので中一の夏合宿からはやめたいと思うこともなく、自分の技術を磨いたり、先輩から技術を学ぶために部活に真剣に取り組むようになりましたね。夏合宿は毎年3泊4日で山梨に行くので、今年もしっかりと合宿に耐えられるように日々の練習をがんばりたいと思います。
好きな先輩の影響で変わった少林寺拳法への気持ち。
尊敬する先輩はいますか?
はい、います!ひとつ上の代の先輩に尊敬している方がいます。少林寺拳法に真摯に向き合って練習している先輩の姿をみてきましたし、プライベートでもすごくお世話になっているので、先輩にはとても感謝しています。好きな先輩や憧れの先輩がみつかると部活に対しての意識もかなり変わると思います。
寺井さんにとって少林寺拳法の魅力は何だと思いますか?
皆でできるところは少林寺拳法の良いところだと思っています。あとは大会や合同練習に参加していると、他校の知らない人と繋がれるというのも、ひとつの魅力だと思います。違う学校の人と友達になって連絡を取りあったりしてますよ。少林寺拳法をしていると拳士友達がたくさんできて、コートに立ったら良きライバルでもあるんですけど、コート外では「お互いがんばろうね!」とか「演武みたよ!」とか拳士友達同士で話ができるので、すごく励みになるし、またがんばろう!って思いますね。
日々の練習で楽しい練習、好きな練習はありますか?
演武の練習はすごく楽しいですね。ひとりでやる単独演武やふたり一組でやる組演武、6人でやる団体演武があるんですけど、一人ひとりに大会優勝という目標があるので、周りの部員が一生懸命目標に向けてがんばっていると、自分も負けられないなって気持ちが高まるので、楽しいですし、とても良い刺激になります。演武を組むときも自分たちで相手を決めるので、色々な人と演武ができるのも、富士見丘高校 少林寺拳法部の楽しいところでもありますね。
皆の意見を取り入れる部活。
これから少林寺拳法をはじめてみたいと思っている後輩に向けてメッセージをお願いします。
わたしたちは「先輩の言うことは絶対」みたいな部活にはしたくないので、上下関係はしっかりしているんだけど、後輩でも意見があるならはっきりと自分の意見を言えるような部活にしたいと思っています。部員みんなの意見を取り入れて、なにより楽しく部活ができる環境をつくっていきたいと思って日々練習しています。やることがないような部活だと、部活にいくのがいやになっちゃうと思いますので、充実した練習ができるように色々な練習メニューや行事を盛り沢山詰め込んでいます(笑)。 普段の部活以外でも文化祭や小学校、中学校にいって演武発表をすることもあります。それと少林寺拳法には昇級試験があるので、それに向けてもしっかりと練習しています。少林寺拳法部に入ったら、早くみんなで黒帯を持てるようにがんばりましょう!
最後に今後の目標を教えて下さい。
今は部員のレベルに波があるので、中学生も高校生も全員が全国入賞レベルになれるようにしていきたいと思っています。1週間前にインターハイがあって、先輩方は二組出て3位と5位に入賞し、わたしは団体演武では準優勝できました。和歌山県の神島高校が強豪で今回も優勝していたのですが、個人的にとても意識してしまいます(笑)。 次の大会は新人大会が11月にあってそれが春の選抜大会に繋がるので、まずは自分の納得できる演武ができるように日々の練習をがんばりたいです。