日本大学第二高等学校2年

村上 愛紗 さん

2018.07.24

高校に入学してから、勉強との両立を求めて少林寺拳法を始めた村上愛紗さん(2年生)。 3年生が引退し、自分が後輩を教える立場になり試行錯誤を繰り返す日々。 趣味は音楽鑑賞と水泳。将来の夢は、お父さんと同じ歯科医になること。

先輩の演武に憧れ、はじめた少林寺拳法。

少林寺拳法を始めたきっかけを教えてください。

私は小学生の頃から水泳を習っていて、中学の時も水泳部に所属していたのですが、 高校では部活と勉強とを両立したいと思い、無理せず続けられる部活を探していました。 そんな時に新歓で先輩たちの演武を見て、とてもかっこよく、私もやってみたいと思いました。 日大二高の少林寺拳法部は、週3日練習が基本なので、勉強との両立もできそうだと思い、入部を決めました。

少林寺拳法をやっていて楽しい時はどんなときですか?

新しい技を教えてもらえる時が一番楽しいです。 今は3年生の先輩たちも引退して、私たち2年生が後輩に教える立場になりました。 先輩たちに技を教わっていたときは、肘の角度や、姿勢など、細かい部分までよく見てくださって、とても丁寧に指導していただきました。私もそれを見習って、先輩たちの教え方を思い出しながら、後輩の指導を頑張っています。

逆に少林寺拳法をやっていて大変なことや、つらいことはありますか?

夏場の筋肉トレーニングがちょっと辛いです(笑) 夏はとくに練習場が暑くなりやすいので…。 とくに体幹トレーニングが大変なのですが、一生懸命頑張っています! 冬も寒くて、練習が始まったばかりのときは手足がかじかみますが、しっかり声を出せば暖まるので大丈夫です!

練習のときに気をつけていること、何か工夫していることなどはありますか?

技を教えてもらうときや、先輩が演武をしているときに、 「この動きを自分に取り入れたらもっと良くなるな」と考えながら、よく観察するようにしています。 また、後輩に技を教えるときも、しっかり細かい部分まで見て、「どうすれば分かりやすく伝えることができるか」を考えながら指導しています。 自分の言葉で上手に伝えるのが、なかなか難しいこともありますが、言葉にすることで自分の考えが整理でき、それによって新たな発見もあるので、後輩だけでなく、自分の成長にもつながると信じて頑張っています。

「護身術」としての少林寺拳法。

少林寺拳法の教えで、一番心に響いたものは何ですか?

沢山ある教えの一つに、 ”此の法は、済生利人(さいせいりじん)の為に修行し、決して自己の名利の為になすことなし。” という言葉があるのですが、これが一番自分の心に響いた教えです。 少林寺拳法の技や教えは、自分のためではなく、誰かのために使うものだという考え方に基づいています。 護身術である少林寺拳法らしくて、とても気に入っています。

少林寺拳法で一番カッコいいと思う技には、どのようなものがありますか?

少林寺拳法には、突きや蹴りが中心の「剛法」と、抜きや固めが中心の「柔法」があるのですが、 どちらかというと私は柔法が好きです。 習ったものの中では、「小手抜(こてぬき)」「十字小手(じゅうじごて)」「巻抜(まきぬき)」がカッコイイ技ベスト3です! 全て相手から攻撃された時の対処としての技ですが、 少林寺拳法の技は様々な状況を想定して作られているところがとても魅力的です。

身体だけでなく、「心」も鍛えられる。

今の級位はいくつですか?また、昇級試験はどんな内容ですか?

6級から始めて、今は2級です。 試験科目を先生に教えてもらったあと、みんなで一斉に受験するので、ここまではみんな一緒に昇級できています。 試験の内容ですが、少林寺拳法では技術の試験以外にも学科(レポート)の審査もあるのが特徴です。 少林寺拳法の試験は技だけできても合格できず、レポートなどを通して自分の心の成長度合いも審査されます。 そうやって、心身ともに成長できるのも少林寺拳法の魅力の一つです。

最後に、少林寺拳法の魅力とは?

少林寺拳法では、数えきれないくらいの技があるのですが、全ての技が相互に繋がりあっています。 それらは学問のように、体系立っていて、この手が来たらこう返す、そうすると今度は相手が別の技を出してきますので、それに対してまた別の技で防ぐ、というふうに、状況に応じて最善手を出していく必要があります。 そのため、ただ身体を動かすだけでなく、戦略的に考えながらできるのが少林寺拳法の魅力だと思います。

ありがとうございました!